千葉発屋外あそび

めおとで綴っていくよてい

登山道のない赤川谷〜久住山西稜を登ってみる。とか。

 10/21(日) ドピーカン

くじゅうの一般登山道を全制覇してる訳じゃないけど、バリエーションルートとなる、赤川谷~久住山西稜を登ってみたくて実行してみた。

 

 

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当日は早く登れと言わんばかりのドピーカン。ウヒョ〜

 

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 しかし、移動途中見えたボイボイキャンプ場での盛況ぶりに最近outdoorグッズに目覚めてしまった配偶者が場内パトロールを開始してしまう。土日ドピーカン紅葉シーズンとあって大盛況。こんなテント数見たことない。

 

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おかげで、ただでさえ登りのペースは激遅な自分に加え9:40スタート。まあ帰りは牧ノ戸峠に配偶者が車を回してくれるので楽だけどよ。。。(配偶者は登らない)

 

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最初は一般登山道と一緒。ところどころの紅葉がちょっと綺麗。 

 

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一般登山道と別れ、林道終点付近。左の肥前ヶ城がなかなかの迫力だが、写真ではただのモッコリにしか見えない。で中央のガレ沢を登るのだが、その前に堰堤を巻いていく行程がある。

 

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堰堤超えは左岸(写真では右側)を巻いた。この部分、若干のヤブコギがある。

 

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 堰堤越えから見た肥前ヶ城。これは写真でも迫力が伝わるね。

 

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 左岸を堰堤からつかず離れず巻いていくと、堰堤区間は終了。邪魔くさい軽ヤブコギやルートファインティングから開放され、向こうの阿蘇祖母山方面の景観をしばし眺める。

 

f:id:erio14:20181027141723j:plain さてここからは迷うことないガレ谷ひたすらのぼりだね。

 

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 安定している岩を見極めながら、自分の経験感性でルート取りしていく登山は楽しいんだけど、写真の通り日陰なしかつ南斜面、晴天もありこの時期でも太陽がキツイ。しだいに岩の乗越しのたび軽いめまいを感じる。

 

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 思ったより時間がかかってる事もあり、一体頂上までどれくらい?と思ってしまったが、まだAMだし、開きなおってガッツリ休憩する。

 

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誰かも指摘してた、どこからやってきたか謎のポリタン。

 

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山頂が近いような遠いような。。。

 

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 さて、ルートファインディング的には今回山行の一番の要となる、西稜への取り付き付近までやって来た。なるべく登りやすいポイントを見定めるため、あえて行き過ぎと思われる所から観察したり、一旦下ったりとかして、ここが最適と判断する。では行ってみよう。

 

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途中まで登った所。この区間、尾根取付から頂上付近の岩稜地帯までは、ルート取りによってはヤブコギに苦しめられる場合もあるようで、この山行一番の心配点だったが、運がよかったのか何なのか、ほぼ問題なく通過。

 

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 急登で高度は稼げるのだがあえぎあえぎで登っては立ち止まりを繰り返す。

 

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いつもと違うアングルの新鮮くじゅう分かれ付近を遠望する。

 

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尾根の南斜面はものすごい急傾斜で高度感抜群。今日登ってきた堰堤を望む。

ずいぶん登ったわい。。。。

 

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そして、徐々に頂上は近づき、岩稜地帯が近づいてきた。岩尾根にはいつもテンションが上がる。ありがたやー。

 

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ヤバそうな小ピークは左側からトラバースできる。

 

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通過後反対側から。こんな感じね。足場は悪くないけど高度感がありけっこう股間寒である。

 

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ココを過ぎれば頂上は近い!誰かも言ってた、「ビクトリーラン」っていうやつだね。もっとも高度感もなかなかなので、半分早く通り過ぎたい気分も。

 

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わたくし、思ったのです。。。。

 

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このシュチュエーションは何かに似てると思ったら、北鎌尾根からの槍ヶ岳登頂のようなもんだこれ(デフォルメしすぎ笑:歩いたこともないし)。規模難易度は違えど、九州きってのメジャーマウンテン、久住山にバリエーションで頂上に立つ。

 

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っつーことは、槍同様:意外な場所からひょっこり姿を現す→一般ルート登山者から祝福される→ウッシッシ の妄想3段活用が成立するではないか。。

 

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って山頂標識には誰もいないことを確認するまでの1分間、いい夢を見させていただきました。(ヤマレコでも変なとこから出るので、何だこいつという視線を感じるとの事でした。実際そうなのでしょう)

それにしても、赤川登山口から4時間半。。。長かったあ~(自分は激遅タイプと思います)

 

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 帰りはサクッと牧ノ戸まで帰りましたが、この惚れ惚れするようなスカイラインを今日登ったんだという満足感で何度も何度も振り返った事はいうまでもありません。

(※標題の通り登山道なしヤブコギありルートファインディング重要落石注意転落注意岩登り経験あったほうがよい高所恐怖症絶対無理100%自己責任。。。が前提条件という全く一般向けでない記事をあえてupしてしまうのであった) 

 

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 牧ノ戸駐車場着は日没直前。配偶者に事前にLINEし迎えに来てもらった。日中は2箇所温泉をハシゴしたんだとか。でも下山時刻に合わせて迎えにきてくれるからこそ、one wayの登山が可能となる。配偶者ありがとう。

 

f:id:erio14:20181028232941j:plainさて次は下山後のたのしみである長湯温泉ラムネ温泉館にて汗を流す。(実は到着時すっかり暗くなっていたので上の写真は別日に撮ったもの)

 

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温泉ファンには言わずと知れた天然サイダー温泉だが、最近の楽しみは猫である。建物内に地元大分の画家、高田力蔵とくじゅうにゆかりのある川端康成等のちょっとした展示室があるのだが、そこに猫を3匹放し飼いにしているのです。入室自由なので、入浴前にいつもちょっと戯れてはプチ癒しの恩恵を受ける。

 

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そして、風呂上りの楽しみとして長湯温泉のニューフェイス、長湯バルねはんや さんにお邪魔した。【写真は公式Facebookより借用してます】

実は2週間前もラムネ温泉館に寄った折見つけたのだが、長湯にもついにシャレオツなBARが出来たと非常に気になりつつもその日は遅いし帰らにゃいかんのでスルー。次回訪問を固く誓ったのであった。

今宵は車中泊なので、近くの道の駅に車を止め、入店。聞けば10/7にOPENしたとの事で、それって我々が知った前日じゃん。

 

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お店は女性2人の共同経営で、何でも日本最南の島、波照間島に長期滞在中に出合い将来お店を持ちたい夢が共通し意気投合、晴れてOPENに至ったそうだ。奇しくも我々昨年波照間を旅行しており、波照間ネタで盛り上がっているうちになんと店主より三線を披露していただくことに。楽器もさることながら、唄も達者。しばしの琉球空間に身を任せる。

大分の山あいの温泉町に、三線で斬新!などと思っていたら、開業間もないのに既に常連の雰囲気バツグンの男性が入店してくる。

この方なんとさっき入浴したラムネ温泉館の館長ということで、これ幸いと温泉館のこと、長湯のことなど色々伺ってみる。裏話も聞けて興味深いひととき。

その他近所の居酒屋経営のご夫婦とその親御さん(?)の3人組も訪れたりと、早くも地元の方々の憩いの場となっているようだ。

われわれも何とも居心地が良く、結局閉店時間まで談笑し、皆さんで解散!とあいなりました。

こりゃ長湯に新しい楽しみが出来たぞ。機会があればまたお邪魔しまーす。